【2019年1月7日発行:GET'S 103号掲載】

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舞台「海の上のピアニスト」(2018年12月公演)お疲れさまでした!いつものライブとは違う『舞台の上』での音楽を奏でられた・音楽監督をつとめられたことによる、お気持ちの動きみたいなものがありましたら教えてください!

中村:大井健、元宝塚星組トップスター北翔海莉さん、劇団新派の喜多村緑郎さんによる「ピアノ×宝塚×演劇」という夢の共演に、楽曲を制作する時から期待に満ち溢れていました。名作映画「海の上のピアニスト」がすでに存在し、越えなくてはいけない壁はいくつもありましたが、3人の素晴らしい演者により、見事に乗り越えられた舞台であったと思います。自分の書いた曲を弾く大井の演奏に泣かされ私はとても幸せでした(ポッ)。そして札幌でも公演したいと強く思いました。

大井:最初にマネージャーさんから「センジョウのピアニスト」の舞台に興味はあるかと持ちかけられ、二つ返事をしたのち台本が届くと「海の上のピアニスト」でした笑。「戦場の〜」も「海の上の〜」もどちらも大好きな作品ですからどちらでも嬉しかったですよ。さらに今年のソロツアーで弾いていましたから不思議な縁を感じました。作曲家には勿論、相方を推薦!ですから正に鍵盤男子で作った音楽舞台といえますね。
宝塚、歌舞伎、ピアニストという三者三様のプロが集う稀有な舞台で、稽古から非常に刺激的でした。同時に共通点も沢山見つかったり。素晴らしいお二人と同じ舞台に立ったという自信が一番の財産です。もう怖いものはありません。

2018年はライブでとにかく飛び回っておられた鍵盤男子のお二人でしたが、数あるライブの中で特に印象に残っているエピソード(あるいはハプニング)などがありましたら、お聞かせください。

中村:一番の思い出は、札幌hitaruでのイベントコンサートからの札幌Kitara大ホール公演のはしごです。どちらとも大入公演、「イチモニ!」でオクラホマ藤尾さんとの共演もありとても楽しかったです。きっとツアー前期札幌公演日の夜、すすきので思いきり足をくじき、翌日車椅子でホテルの朝食を食べたという苦い経験が、かわいそうにと、この素晴らしいご縁を呼んでくれたのかもしれません。

大井:生まれて初めて野外フェスに出させてもらったときのことです。フェスはロックの聖地、クラシック系アーティストの出る幕はないと思っていたので、それはもう生卵を投げ付けられる覚悟で出演しましたよ。僕らの前はDJ、後にはラッパー、締めは漫才!決死の形相でラヴェルの「ボレロ」を弾きだしたんです。すると最初は斜に構えていたオーディエンスが、徐々にリズムに乗り出し、最後には「ウォー!!」と大盛り上がり。嬉しくて涙が出ました。音楽にジャンルの垣根はないんです。この経験は忘れません。アーティストとオーディエンスは音楽で分かり合えるんです。ちなみにその夜は夜更けまでDJさんと踊り明かしましたよ。

2018年は札幌でも素晴らしいライブを奏でていただけて、嬉しかったです。鍵盤男子のお二人が思う、札幌の魅力とは何でしょうか?

中村:鹿児島出身の私にとってはまず「寒い、積雪、美しく鋭い空気、美味しい食べ物」、そして「暖かい人々、熱い歓声」です。札幌の物件情報をチェックするほど札幌大好きです。

大井:都会と自然が美しく融合しているところです。普段は東京に住んでいるのですが、札幌は都会の真ん中でも本当に空気が綺麗。大通り沿いの公園のベンチで読書したり、大好きなラーメン屋やジンギスカンのお店に行ったり。行きたいこと、したいことが多すぎていつも時間が足りないんです。少し車や電車に乗れば大自然を楽しめる大都会なんて、僕が知る限り札幌だけです。

『未来型アーティスト』鍵盤男子の2019年の目標・抱負・密かな野望などがありましたら、是非お聞かせください!

中村:2019年は「さらに」や「もっと」といった進化はもちろん、新しい様々な手法によって「視覚・嗅覚・触覚」を揺さ振るような音楽を展開していきます。
そして密やかな野望は、密やかに遂行いたしますのでお楽しみに!

大井:個人的には来年も沢山の音楽を聴くこと。リスナーの視点は大事だと思います。もともと超クラシックオタクな自分ですが、来年はジャンルを問わない真の音楽オタクになるつもりです。
あとは、アコースティックピアノに拘らずあらゆる鍵盤を弾いてみたい。シンセもチェンバロも鍵盤楽器ですからね。その名の通り、「鍵盤男子」な一年にします!

次の北海道ライブを心待ちにしている『鍵盤同士』に、熱いメッセージをお願い致します!

中村:北海道の皆さま!!2018年ご一緒できてとても楽しかったです!2019年も一緒にワイワイ盛り上がり、新しい感覚を共有しましょう!新しい鍵盤男子をお楽しみに!!

大井:鍵盤男子を応援していただきありがとうございます!みなさんの声、沢山届いてます。期待したくなるようなユニットであり続けるよう、爆進します!コンサート会場で思い切り歌って踊って、ストレス発散しに来てください!